グーグル、Android O コードネームはナビスコのクッキーお菓子「Oreo (オレオ)」に決定、Android 8.0 Oreo として正式リリース

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Google Android 8.0 Oreo

グーグル、Android 7.0 (7.1) Nougat 次期 OS バージョン Android O コードネームが「Oreo (オレオ)」に決定。2017年8月21日(日本日時では22日)、米国の日食に合わせて正式発表。「Android 8.0 Oreo」としてネクサスとピクセル端末をスタートに順次提供。

■ Oreo ドロイド君

■ Android Oreo のコードネームに関して
Android OS のコードネームは、頭文字がアルファベット順 Android の「A」から始まり、お菓子の名前となっています。前回のバージョンが Android 7.0 (7.1) バージョンが Nougat (ヌガー) の「N」となっているので、その次は「O (オー)」が頭文字に決定していました。Oreo は Android バージョン 8.0、API レベルは26として正式リリースされます。

■ お菓子 Oreo (オレオ) に関して
Oreo (オレオ) は、日本でも販売されている英国 Mondelez International (モンデリーズ・インターナショナル) の子会社である Nabisco (ナビスコ) が販売するサンドイッチ状のクッキーお菓子です。1912年の発売以来、米国でもっとも売れているクッキーとして記録されています。

■ Android 8.0 Oreo 主な新機能

「Picture-in-picture」= 1画面に2つのアプリを同時に表示する機能。例えば、料理ビデオを再生しながら、レシピのページを表示するなど、2つのタスクを同時に管理できます。画面サイズはシームレスでマルチタスキングを提供するように PIP を設計。

「Notification dots」= 今までステータスバーで確認していた通知がアプリごとにホーム画面で表示確認できるようになります。殆どのアプリで対応することが可能で、例えばアイコンに直接通知を表示することなどが可能。

「Autofill」= Chrome の Autofill (オートフィル) 機能を活用することで、自動入力を選択すると、ID やパスワード、クレジットカード番号の入力が省けるようになります。これまでは特定のサービスのみで機能していましたが、オプトインベースでほぼ全てのアプリに対応します。

「New Android TV Home」= Android TV 向けの新しいホーム画面が追加されます。ユーザーはアプリが提供するコンテンツをより簡単に見つけれるようになります。ホーム画面でプレビューしたり視聴したりすることも可能に。

「Smart Text Selection」= コピーアンドペースト機能を強化したもので、Android 8.0 Oreo では機械学習を活かし住所、URL、電話番号、メールアドレスなど、特定の単語をダブルタップすることで簡単に選択、コピー、ペーストが可能です。

「TensorFlow Lite」= 深層学習オープンソースライブラリ「TensorFlow」をベースとした「TensorFlow Lite」を搭載。組込み向けに最適化された軽量なライブラリーとなっています。合わせてニュートラルネットワーク API も開発。

「System optimizations」= システムの最適化。アプリをより速くよりスムーズに動かすために、システム全体で多くの作業を行っています。同時コンパイルガベージコレクション、コードローカリティなどの新しい最適化を含むランタイムの大幅な変更が実施されています。

「Background limits」= バックグランドでの位置情報取得や Wi-Fi スキャンの制限。これまでアプリケーションが意図せずバックグランドでリソースを過剰に使用することで、システム全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼしていたため、バックグランドで実行方法を変更し、空きメモリーを確保。バッテリー駆動時間も伸びたとしています。

■ その他の新機能、改善点

  • Accessibility button: アクセシビリティボタン = ナビゲーションバーからアクセシビリティ機能(倍率など)やアクセシビリティサービス内の機能(Select to Speakなど)にすばやくアクセスできます。
  • Accessibility volume: アクセシビリティボリューム = アクセシビリティサービスは、障害を持つユーザーのオーディオエクスペリエンスを最適化できます。
  • Adaptive icons: 適応アイコン = 開発者はフルブリードの四角形のアイコンを提供できるようになり、OEM はアイコンをマスクしてデバイス内の一貫性を保証します。
  • Ambient screen: アンビエントスクリーン = 着信通知をハイライト表示し、より大きなフォント、強調表示されたアプリ名、およびアクションへの即時アクセスを強調表示します。
  • Background execution limits: バックグラウンド実行制限 = システム全体のパフォーマンスを向上させるために、アプリケーションをバックグラウンドで実行する方法をより詳細に制御できます。
  • Background location limits: 背景の位置の制限 = システム全体の健全性を高めるため、バックグラウンドでのロケーションアップデートの頻度を制限します。
  • Deep color: ディープカラー = より鮮やかな色と微妙なグラデーションでより豊かなビジュアルコンテンツをレンダリングすることができます。フルカラーマネージメントをサポートしているため、アプリケーションは意図した形式と品質でイメージをレンダリングできます。
  • Downloadable fonts: ダウンロード可能なフォント = アプリケーションでカスタムフォントをバンドルする必要がなくなり、フォントのサイズを縮小できます。
  • Install unknown apps: 不明なアプリのインストール = 敵対的なダウンローダーアプリは許可なく操作することはできません。ユーザーは現在、ソースごとに APK のインストールを許可しています。
  • Integrated printing support: 統合された印刷サポート = 世界中で販売されているプリンタの97%を占める Mopria 認定のプリンタと互換性があります。
  • Linkable files: リンク可能なファイル = Web リンク経由でインターネット上のファイルを共有できる API 。
  • Native C/C++ API for high-performance audio: 高性能オーディオ用ネイティブ C / C++ API = ネイティブC / C ++オーディオ API を含む高性能オーディオ用の API 関数。
  • Notification categories: 通知カテゴリ = 通知をどのように表示し、より詳細で一貫性のある制御を実現。
  • Notification snoozing: 通知スヌーズ = 受信トレイのスヌーズと同様に、一定期間ユーザーが通知を非表示にすることができます。
  • Pointer capture: ポインタキャプチャ = ポインタキャプチャは、アプリケーションがすべてのマウス入力をキャプチャできるようにします。
  • Project Treble: プロジェクトトレブル = これまでの Android の基盤に対する最大の変更点。ハードウェアメーカーが Android アップデートをより簡単かつ迅速に提供できるモジュラーアーキテクチャ。
  • TextView autosizing: テキストビュー自動サイズ設定 = 開発者は、TextView のサイズと特性に基づいてテキストのサイズを自動的に拡大または縮小できるため、さまざまな画面や動的コンテンツでテキストサイズを簡単に最適化できます。
  • Tooltips: ツールチップ = ビューとメニュー項目のツールチップ(説明テキスト付きの小さなポップアップウィンドウ)のサポート
  • Wi-Fi Assistant = 無線アシスタント = 高品質のオープンな Wi-Fi に自動的に接続し、VPN との接続を Google に確保して Google に戻します。

■ Android 8.0 Oreo 提供端末
グーグルブランドスマートフォン「Nexus 5X」「Nexus 6P」「Pixcel」「Picel XL」の他、「Pixel C」「Nexus Player」に近日中にバージョンアップが提供されます。グーグルスマートフォン以外では、ソニー (Sony)、シャープ (SHARP)、京セラ、HTC、LG、サムスン (Samsung)、ファーウェイ (Huawei)、General Mobile、HMD Global などのパートナーメーカーの端末に順次提供予定。

Android 8.0 Oreo – Android
https://www.android.com/versions/oreo-8-0/

Android 8.0 の機能と API – Android Developers
https://developer.android.com/about/versions/o/android-8.0.html




Posted by GPad   @   2017年8月22日 火曜日 5 comments
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5 Comments

Comments
8月 22, 2017
09:46
#1 匿名 :

結局オレオ!Ohagiも期待したけど無理があったかw
知名度からするとオレオを勝るものが無いですよねぇ
キットカット同様に企業とのコラボですが
ライセンスとかどうなってるのか気になるところ。
キットカットは宣伝になるから名前やロゴの使用権は
無償にしたって説明されてましたね。

8月 22, 2017
11:10
#2 匿名 :

Wi-Fi Assistant
日本でも使えるようになるのだろうか?

8月 22, 2017
21:33
#3 匿名 :

今のオレオは中国製
Androidも中国製が主流になっている

富士通撤退のニュースを見てそうゆう時代なんだなぁと

8月 23, 2017
13:44
#4 anonymous :

今回私の予想は外れてしまいました(^_^;)
KitKatの時はキットカット製品購入で当時のGoogleのリファレンスモデルであるNexus 7をプレゼントするキャンペーンをやっていましたので、今回もそう言ったキャンペーンで盛り上がれば良いですね。

3様
世界から見ればフランスの一部でしかリリースしていない富士通なんてスマートフォンメーカーは知らないでしょう。
それにXperiaはずっと中国製(最近はタイでも製造)ですし。

8月 30, 2017
00:31
#5 匿名 :

あーオレオに決まったんだ!予想通りだったね

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