HTC cuts Beats Audio headphones

HTC、スマートフォンの採算性や、ユーザーが必ずしも高品質なヘッドホンを求めていないとの考えから今後リリースされるスマートフォンには「Beats Auido」のヘッドホン、イヤホンを付属させないとの考えを発表しています。

HTC の幹部 Martin Fichter 氏は「ヘッドフォンのようなアクセサリーは、スマートフォンを購入する際に考慮されません。ビートヘッドホンを使用したいのであれば、直接それを買うでしょう。」と CNET の取材に対し述べています。

HTC は2011年8月14日、世界的ヘッドホンブランド「Beats Audio」を買収、その後2011年9月にコラボレーションモデル「HTC Sensation XE with Beats Audio」スマートフォンを発売しました。提携後、HTC は Beats Audio サウンド技術を取り入れたスマートフォンを標準化し、端末には Beats Audio ヘッドホンを付属していました。

但し、Beats Audio のヘッドホンを付属させるには費用に見合ったリターンが得られなかったようです。2012年4月6日、2012年第1四半期発表の決算は、売上高677億9000万台湾ドルで前年同期と比べ34.92％減少。税引き後利益はさらに酷く、前年同期から比べて約70％の落ち込みと衝撃的な減益。今後リリースされる HTC 端末には Beat Audio のヘッドホンを暫く付属させないと CNET が報道しています。

今後もリリースされる HTC スマートフォンには Beats Audio のサウンド技術を搭載しますが、最新モデルスマートフォン「HTC One X」や「HTC EVO 4G LTE」からはもう Beat Audio のヘッドホンが付属しないそうです。日本でも HTC のスマートフォンは幾つか発売されましたが Beats Auido に対応したモデルは出ていません。（ヘッドホン…）

HTC は Beats Audio との提携に既に3億ドル（約250億円）を投資しており、後には引けない状態らしく Beats Audio の価値をどう出していくかが課題になりそうです。

追記、既に海外で発売されている「HTC One S」等のスマートフォンも付属のヘッドホンは Beats Audio 製ではない HTC ロゴのものになっているようです。

More HTC handsets with Beats headphones? Probably not – CNET
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