富士通、画面を見るだけでロック解除などが可能な目の虹彩(こうさい)認証システムを搭載したスマートフォンを開発

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Fujitsu Iris Authentication Prototype Smartphone

富士通、スマートフォンの画面を見るだけで、一瞬でユーザーの目の虹彩(こうさい)が読み取られ、ロック解除が可能となる虹彩認証システムを開発し、その技術を搭載したスマートフォンを試作したと発表。2015年度中に製品化を目指すとしています。

■ 利用イメージ

■ 全く新しい生体認証技術
虹彩認証とは生体認証方式の一つであり、瞳孔の外側にある虹彩と呼ばれる環状の部分の、皺のパターンを認識し本人確認を行う技術です。当社は、従来からある虹彩認証機能をスマートフォン用に小型・最適化することに成功しました。虹彩は2歳頃から殆ど変化することなく、さらに外傷を受けにくく、偽造も困難といった特長があります。

■ 赤外線を使って虹彩パターンを取得し登録照合
人の眼球は、虹彩の中の平滑筋の働きにより、穴を大きくしたり小さくしたりして、網膜に入る光の量を調節します。虹彩の持つ皺のパターンを、指紋のように各人固有の識別情報としてとらえるのが虹彩認証技術です。虹彩を読み取る方法は、赤外線 LED 照明で赤外線を照射し、赤外線カメラで眼球部分を撮影することにより、虹彩パターンを取得し、登録・照合します。

■ 独自の虹彩認証システム
既存の虹彩認証システムを構成する部品では、サイズや性能がスマートフォン搭載への障壁になっていました。富士通では虹彩認証向けに、専用の高出力な小型赤外線 LED 照明および専用の赤外線カメラを開発し、また長年携帯電話やスマートフォンの開発で培ってきた生体認証技術やカメラ制御技術を活用することで、日常生活における様々な場所でも、微細な虹彩パターンを確実に認証するシステムを実現しました。

■ ActiveIRIS 採用
高速かつ高信頼性の虹彩認証エンジンである Delta ID 社の「ActiveIRIS」を採用することで、今までの虹彩認証システムでは、目と赤外線カメラの位置を 10cm 程度まで近づける必要がありましたが、通常のスマートフォン使用時の目とカメラの距離でも認証が可能に。光生物学的安全性試験(IEC 62471)を実施することで、赤外線 LED 使用時の目の安全性も十分に検証。

2015年度中に製品化を目指すとしており、2016年4月までに同認証システムを搭載した Android スマートフォンなどが登場しそうです。プローモーションムービーなども公式で公開されており、ARROWS (アローズ) ブランドの製品で採用する可能性が高そうです。

虹彩認証搭載スマートフォンの試作機を開発 – 富士通
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2015/03/2-2.html




Posted by GPad   @   2015年3月3日 火曜日 2 comments
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2 Comments

Comments
3月 3, 2015
12:54
#1 匿名 :

富士通は指紋センサー導入もスマートフォンメーカーとしては最速だったし、こういう挑戦的なところは好感もてる。ただし、端末はアレだけど。

3月 3, 2015
22:46
#2 (^o^) :

赤外線通信もついでに復活させそう

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