NEC Limited large-scale mobile network delivery

NEC は、スマートフォンなどのモバイル端末のみで、LTE / 3G や無線 LAN アクセスポイントを使わずに、多数の端末が集中した環境でも高速な情報配信ネットワークを構築する技術を世界で初めて開発。災害時や通信の混雑時でも確実な情報伝達を実現。

■ モバイル端末だけで構築する情報共有ネットワーク
モバイル端末に備わった無線 LAN の端末間通信機能だけで、端末を次々につなげ合わせることで、複数の端末との間でネットワークを形成。情報を端末間でリレーしていくことで遠距離の端末にも伝達可能。

■ 情報共有ネットワークの高速化技術の特長
端末が集中する過密環境でも、多数の端末への高効率なマルチキャスト配信技術と、過密状態での高速なデータ転送技術によって、大規模な端末での情報共有が可能

■ 高効率なマルチキャスト配信の概要
ある端末への情報配信を、電波が届く周辺端末でも同時に受信。受信端末同士で欠落したデータを補完しあうことで、送信端末に再送の負荷をかけずに同報配信が可能。

■ 高速なデータ転送の概要
無線 LAN のパケット衝突の確率を低下するように複数の端末で送信タイミング時分割制御し、端末過密環境で通信速度の低下を抑制。写真や動画などを複数の端末間で高速にリレーして拡散可能。

NEC は本技術を、地方自治体における災害情報配信･共有システムや、防災無線をはじめとした社会インフラネットワークに広く適用し、安心･安全な情報配信ネットワークの実用化を目指します。さらに、大規模イベントの会場など通信端末の過密環境における情報配信システムへの適用など、快適な情報配信･共有の実現に貢献。

このたび開発した技術は、平成24年度より NEC と東北大学が参画している、総務省の委託研究「大規模災害時に被災地の通信能力を緊急増強する技術の研究開発（災害時避難所等における局所的同報配信技術の研究開発）」の一環として進めてきた研究成果としています。

モバイル端末のみで大規模な情報配信ネットワークを構築する技術を開発 – NEC
http://jpn.nec.com/press/201312/20131203_01.html