Sony CMOS Image sensor Exmor RS
ソニー、世界初となる、独自の「積層型構造」を採用した新開発の CMOS イメージセンサー「Exmor RS (エクスモア アールエス)」を商品化、2012年10月から順次出荷を開始。スマートフォンやタブレットのカメラをより高画質、高機能、小型化します。
写真上段、イメージングモジュール(左から)「IU135F3-Z」「IU134F9-Z」「IUS014F-Z」。写真下段、積層型CMOSイメージセンサー“Exmor RS”(左から)「IMX135」「IMX134」「ISX014」
“Exmor RS”は、裏面照射型CMOS イメージセンサーの支持基板の代わりに信号処理回路が形成されたチップを用い、その上に裏面照射型画素が形成された画素部分を重ね合わせた、独自の「積層型構造」を採用したCMOSイメージセンサーです。
商品化される“Exmor RS”の3モデルは、従来のRGB(赤/緑/青)画素にW(白)画素を加え、独自のデバイス技術と信号処理により画質を損ねることなく感度を上げたことで、暗い部屋や夜でもきれいに撮影できる「RGBWコーディング」機能と、撮影時に同一画面内で2種類の露出条件を設定、そこで得た画像に適切な信号処理をすることで、ダイナミックレンジの広い画像を生成し、逆光でも色鮮やかに撮影できる「HDR (ハイダイナミックレンジ)ムービー」機能を搭載した、1/3.06型有効1313万画素の「IMX135」、 1/4型有効808万画素の「IMX134」、及びカメラ信号処理機能を内蔵した1/4型有効808万画素の「ISX014」です。「積層型構造」の採用により、これら高画質化・高機能化に加えて、小型化を両立しています。
それぞれのイメージセンサーに、オートフォーカス機構付レンズユニットを搭載した小型オートフォーカス・イメージングモジュール「IU135F3-Z」「IU134F9-Z」「IUS014F-Z」を商品化。これら3モデルのイメージングモジュールは、業界最小1.12μm単位画素に最適化した新設計のレンズを採用することで高解像度を実現しています。「IU135F3-Z」は、F2.2の明るい高解像度レンズを採用したオートフォーカス・イメージングモジュールです。「IU134F9-Z」は、薄型・小型化(W:8.5x D:8.5x H:4.2mm)を実現しています。『US014F-Zは、イメージセンサーにカメラ信号処理機能を搭載し、オートフォーカスおよび画質の調整機能を内蔵したオールインワン・タイプのイメージングモジュールです。
■ イメージングモジュール「IU135F3-Z」低照度時の撮影サンプル画像(右)
■ イメージングモジュール「IU135F3-Z」サンプル画像(右)
■ 積層型CMOSイメージセンサー“Exmor RS” 仕様
■ イメージングモジュール仕様
今後、ソニーは、積層型 CMOS イメージセンサー“Exmor RS”の開発を積極的に進め、表示画面の大型化によってイメージングモジュールの組み込みスペースが限られるスマートフォンなどに向け、「積層型構造」の特長を生かした、高画質化・高機能化・小型化を実現するイメージングモジュールの商品化を目指します。
世界初積層型CMOSイメージセンサー“Exmor RS”を商品化 – ソニー
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201208/12-107/
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