ST-Ericsson NovaThor L8580

スイス、モバイル向け通信系メーカー ST-Ericsson は、28nm FD-SOI プロセスで製造された LTE 通信対応クアッドコアプロセッサ「NovaThor L8580」を発表。Cortex-A9 ベースで最大 2.5GHz で駆動、GPU には PowerVR SGX544 を採用。

■ 仕様

• CPU: ARM Cortex-A9 base eQuad-core Max 2.5GHz Low 800MHz
• GPU: PowerVR SGX544 600MHz
• 解像度: 1920×1200 WUXGA サポート
• ネットワーク: LTE, HSPA+, FDD/TDD, TD-SCDMA, EDGE サポート
• 通信: Wi-Fi / Bluetooth サポート
• プロセス: 28nm FD-SOI
• カメラ: メイン 2000万画素、サブ 500万画素カメラサポート
• ビデオ: 1080p エンコード、デコード (60fps)
• その他: GPS(GLONASS), NFC, Wi-Fi Direct サポート

2013年1月8日より、米国ラスベガスにて開催された世界家電見本市 CES2013 にて発表されたもので、ST-Ericsson としては初のモバイル端末向け LTE 通信に対応したクアッドコアプロセッサとなります。2013年1～3月中にサンプル出荷予定。

同社プロセッサ「NovaThor L8540」に比べて GPU パフォーマンスは20%、CPU は35%高速になっており、他の大手メーカーモバイルプロセッサと比較して、約25%少ない電力で駆動するとしています。最大駆動値は 2.5GHz ですが、電圧を 0.6V にすることで 800MHz で作動させることも可能。

「L8580」のプロセッサには「eQuad」という新技術を採用、仕組みとしては各プロセッサが2つのモードで作動する CPU アーキテクチャで、クアッドコア（4コア）の内2つのコアを異なるモード（最大 2.5GHz 最低 800MHz）で動かすことが可能になっており効果的にパフォーマンスを発揮するとしています。

NovaThor L8580 FD-SOI Processor – ST-Ericsson
http://www.stericsson.com/press_releases/L8580_eQuad.jsp