Android scam protections (October 2026)

Android の詐欺対策機能
画像:Google

スポンサーリンク

Google は10月14日、サイバーセキュリティ啓発月間にあわせて Android の詐欺対策機能を複数発表した。柱となるのは Google メッセージに追加されるオプトイン設定「Enhanced protection mode(強化された保護モード)」で、連絡先にない相手とのやり取りをクラウドの Gemini モデルで解析し、巧妙な詐欺を見抜く。あわせて、通知領域で不審なメッセージを警告する機能を Pixel 以外のメーカーにも広げるほか、画面共有時にパスワードなどを自動で隠す機能を Chrome と WebView にも拡大する。

■ 主な新機能

  • Enhanced protection mode(Google メッセージ): 連絡先にない相手との会話を、Google のクラウド上の Gemini モデルが文脈と意図から判定する。処理はデータが暗号化され Google 自身もアクセスできないとする「Private AI Compute」上で行われる。端末内で動く Gemini Nano がリアルタイムの Web 情報を参照し、登録されたばかりのサイトなど既存のブラックリストに載っていないリンクの安全性を判断する機能も含まれる。数週間以内に順次提供。
  • リンクの確認ステップ: 連絡先にない番号から届いたリンクをタップする前に、警告と確認の時間を置く設計に刷新。これまで一部の国や「Android 高度な保護機能」を有効にした端末に限られていたものが、Android 6 以降で利用できるようになる。
  • 通知での詐欺検出の拡大: 2025年11月の Pixel Drop で始まった、チャットアプリを開く前に通知領域で不審なメッセージを警告する機能を、HONOR、Infinix、iQOO、itel、JOVI、Motorola、OPPO、OnePlus、realme、TECNO、vivo、Xiaomi の端末へ年内に展開。提供時期はメーカーごとに異なる。
  • 画面共有時の自動保護: ネイティブアプリで提供してきた、画面共有中にログイン欄や決済画面を黒塗りにする機能を Chrome と Android WebView にも拡大。Android 15 以降を対象に今月から配信。
  • 着信転送の保護: アプリがバックグラウンドで着信転送を勝手に有効化することをブロックし、だまされてダイヤルで転送コード(MMI コード)を入力した場合も適用前に警告する。12月上旬から Pixel などで提供。
  • 銀行の本人確認通話: ブラジルの Banco do Brasil や Itaú Unibanco と構築した仕組みで、銀行アプリと連携して着信が本当に銀行からのものかを検証し、確認できなければ通話を終了して警告する。6月の開始以来、2行だけで300万件超のなりすまし通話をブロックしたという。

Google によると、「電話アプリ」と Google メッセージの AI 詐欺検出は毎月500万件を超える疑わしい通話やメッセージを検出している。また、Google の委託で Leviathan Security Group が Pixel 11 Pro、iPhone 18 Pro、Galaxy S26、Motorola Razr 2026 の標準機能を比較した評価では、通話スクリーニングや偽の着信検出などで Android が iOS を上回ったとしている。

■ 所感

端末内の Gemini Nano では見抜けない手の込んだ詐欺を、クラウドの Gemini に委ねる「Enhanced protection mode」は、プライバシーと検出力のバランスを Private AI Compute で取りにきた形だ。国内でも SMS を起点とした詐欺は後を絶たないだけに、日本語での提供時期が気になるところ。通知領域での詐欺検出が Xiaomi や OPPO など国内でも流通するメーカーに広がる点も、実際の被害を減らす上では大きい。

■ ソース

スポンサーリンク