GPad 製品レポート、Android 4.4 と Windows 10 Home OS 搭載 1万円以下の低価格な 7.5インチタブレット「Teclast X89 Kindow」

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GPad Report “Teclast X89 Kindow”

中国メーカー Teclast、インテルクアッドコアプロセッサ Atom Z3735F に Android 4.4 KitKat と Windows 10 Home のデュアル OS を搭載の7.5インチタブレット「X89 Kindow」製品レポート。手頃な画面サイズと高解像度を実現した低価格タブレットです。

■ “Teclast X89 Kindow” レポート目次

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■ スペック

  • OS: Android 4.4 KitKat + Windows 10 Home
  • CPU: Intel Atom Z3735F (Bay Trail-T) Quad-core 1.33GHz
  • GPU: Intel HD Graphics
  • RAM: 2GB
  • ROM: 32GB
  • サイズ: 194.4×131.6×8.9mm
  • 重量: 318g
  • ディスプレイ: 7.5インチ IPS 液晶 5点マルチタッチ 静電容量式
  • 解像度: 1440×1080 (240ppi)
  • カメラ: 2MP(背面 CMOS) LED フラッシュ無し 0.3MP(前面 CMOS)
  • 通信: WiFi 802.11 b/g/n, Bluetooth 4.0
  • センサー: Gセンサー
  • 外部端子: microSD(Max 128GB), microUSB, micro-HDMI, 3.5mmオーディオジャック
  • バッテリー: 3500mAh
  • その他: マイク・スピーカー搭載、Google Play 対応

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■ パッケージ

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■ 外観


※ 保護シートがまだ貼ってある状態です。

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■ 各部名称

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■ 付属品


OTG アダプター x1, USB ケーブル x1

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■ 本体起動

本体を起動するとまず Teclast のロゴが表示され、その後に上記、Android OS か Windows OS を起動するかの選択画面が表示されます。選択できる時間は10秒間で、そのまま10秒が経過すると Android OS で端末が起動します。

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■ Android OS での初期画面

Android のバージョンは 4.4 KitKat です。初期設定の言語は中国語となっています。メニューバーには左から、スクリーンショット、音量下げる、戻る、ホーム、履歴、音量上げる、設定のボタンが備わっています。

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■ Android 初期搭載アプリ

中国製品ならではのアプリが複数搭載されています。Google Play 対応のため、通常の Android 端末同様に、Google アカウントがあればアプリの追加が可能。ブラウザーや Gmail アプリも標準でインストールされていますが、Gmail アプリは「Google Play 開発者サービス」アプリをアップデートしないと利用できませんでした。

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■ Android 言語設定の変更方法

設定アイコンから、上記赤丸で囲んだ部分をタップすると言語設定の画面が開きます。

赤丸で囲んだ部分をタップすると対応している言語一覧が表示、日本語を選ぶことで端末のメニューなどが日本語になります。日本語表示対応でも、初期設定ではの入力は英語と中国語キーボードのみとなっているため、Google Play から Google 日本語などのアプリをインストールすることで、入力も日本語対応となります。

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■ Android から Windows への OS 切替方法

ホーム画面にあるウィンドウズデザインのアイコン「Boot to Windows」をタップすることで、Windows OS に切替えることが可能です。アイコンをタップすると「Your Micro PC will boot to Windows」のメッセージが表示されので、「OK」ボタンを押すことで Android OS が終了し Windows OS が起動します。尚、中国語のままの場合はアプリ名は「系統切換」となっています。

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■ Windows 搭載アプリ

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■ Windows から Android への OS 切換方法

Windows OS から Anrdoid OS への切換はタスクバーにある「Teclast Swicth」というソフトを利用して切換が可能です。全てのアプリ一覧にも登録されています。「Teclast Swicth」を起動すると起動時の OS 選択画面をどうするのかと、Android OS に切替えるかの選択項目が表示されます。「OK」ボタンを押すと、再起動の後に Android OS で起動します。

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■ Android 状態でのレビュー

中国メーカーのタブレットは色々と体験してきましたが、Telcast 製タブレット「Tbook」シリーズとしては「Tbook 11」にづつく2機種目となります。非常に安価な製品ですが、Android と Windows 両方の OS が扱えるのは魅力的な製品です。80ドル(約8,500円)程度で買えるタブレットとしてはスペックは十分だと思います。

初期状態は中国言語のため、慣れていない方は若干戸惑うかもしれませんが、アイコンや設定メニューの配置は日本で販売されている Android 端末と変わりません。キーボードのような付属品はありませんが、Bluetooth 対応のためワイヤレスで色々と周辺機器の接続もできます。

画面サイズは7.5インチとコンパクトで持ち運びに便利です。低価格ながらも解像度 1440×1080 となっています。カメラは前と後ろの両方についており、マイクやスピーカーを使ったコミュニーケーションアプリの利用も可能です。7インチ台のタブレットですが micro-HDMI 出力端子も備わっています。

その他の特徴として、画面下部にやるメニューに、スクリーンショットと音量調整のボタンが備わっています。本体側面部の電源ボタンと、音量ボタンを使用すればスクリーンショットはとれますが、撮り方がわからない方や、画面だけで済ませたい方には非常に便利です。ただし、戻るの位置にスクリーンショットのボタンがあるため、Android 端末に慣れている方や誤ってスクリーンショットボタンを押してしまう場合もあります。

不満というか気になった点として、ダブレットの電源を一度きってしまったり、バッテリーが残量が0になってしまうと、起動に少し時間がかかるという点です。これは Android OS でもそうで、Windows OS 側だとより時間がかかる感じとなっています。これは価格的なスペックから仕方のないことだとは思います。

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■ Windows 状態でのレビュー

Windows OS も搭載したデュアル OS タブレットというのが売りとなっていますが、Windows 機能をフルに活用するには厳しい端末だと思います。プリインストールされている Office (オフィス) が中国語版なので、日本語で利用するには別途日本語パッケージをダウンロードする必要があります。また、Office はライセンスが付与されていないため、ライセンスを保有していない方は1ヵ月のお試しとなります。

インテルクアッドコアプロセッサや RAM 2GB 搭載で Windows ソフトではフリーズが稀に発生します。端末のせいではありませんが Windows Update などのアップデートが大量に待ちかまえている状態で、ネットに接続しての初期設定はかなり時間を要する状態です。箱から出してすぐに Windows 端末として利用しようと思っている方は注意したほうがいいかもしれません。

Windows 側は初期設定を色々して再起動処理を行ったら、再起動が完了するまでにかなりの時間が必要でした。2回目以降の再起動はアップデートがなければスムーズな起動です。OS バージョンは最新の Windows 10 Home 64bit となっており殆どの Windows ソフトに対応します。グラフィック負荷の高いソフト厳しいです。RAM 2GB なので、ブラウンジグや簡単なオフィスソフト以外での利用はストレスを感じるかもしれません。

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■ Tbook X89 Kindow の総評

コストパフォーマンは非常に優れている製品です。価格以上のパフォーマンスはありますが、Windows OS 側で使うにはパワー不足な製品だと思います。その他、初期設定の言語が中国語なことや付属品に AC アダプターが無いことを考えると、初めての端末として購入するのではなく、既に Android や Windows 製品を持っている方や、携帯用として2台目が欲しい人などには大変オススメできます。

2つの OS が使えるメリットは多く、Android アプリでは無料でも、Windows では有料となるソフトが多々あります。またコミュニーケーションアプリなどは Android でしか利用できないものもあります。1万円以下で購入できるデュアル OS タブレットという位置付けでは、サイズも手頃で持ち運びもしやすく価値があると思います。Android 側では快適ですが、Windows メインで使う方は注意しましょう。

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■ レビューに関しての質問返答

Q1. タップ感度に関して
A1. Android OS 状態の場合は優しくタップする感じでも問題なく作動しました。ただし、アプリによりもたつきを感じる時があります。

Q2. 電源ボタンの反応は良いですか?
A2. 電源ボタンの反応はイマイチです。押してから3秒程度間(タイムラグ)があります。

Q3. Wi-Fi の強さはどうですか?
A3. Wi-Fi (無線 LAN) は b/g/n に対応します。Android アプリ「Wi-Fi Analyzer」でチェックしたところ対応する電波であれば良い感度で受信します。(ベタ置きで使用する場合には若干感度が落ちる場合もあるよです。)

Q4. MicroUSB から給電/充電出来ますか?
A4. MicroUSB からの給電は不可です。付属の OTG アダプターを経由すれば、マウスやキーボードなどは問題なく接続できました。

Q5. MicroUSB ハブ差して複数のデバイス使えますか?
A5. 使用可能、但し外付けの給電機能のあるハブのみ。(検証で使用した HUB はエレコム U2HS-MB01-4SBK)

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■ Tbook X89 Kindow の購入方法

今回ご紹介したタブレット「Tbook X89」は GEARBEST さんよりご提供いただいたものです。GEARBEST は中国系ガジェット(スマートフォン、タブレット、電子機器、おもちゃ、アクセサリー等々)を扱う有名海外ショップです。GEARBEST さんの利用方法は「海外ガジェット通販ショップ GEARBEST の利用方法」で紹介していますので、購入をご検討中の方はそちらをご覧ください。製品は75ドル(約7,800円)程度で、セール対象製品になると値下げされる場合があります。キーボードは別売りです。

Tbook X89 Kindow – GearBest
http://www.gearbest.com/tablet-pcs/pp_349613.html

Tbook X89 Kindow – Teclast
http://www.teclast.com/zt/X89Kindow/

海外ガジェット通販ショップ GEARBEST の利用方法 – GPad
https://gpad.tv/topic/how-to-gearbest/




Posted by GPad   @   2016年6月19日 日曜日 4 comments
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4 Comments

Comments
6月 20, 2016
00:32
#1 G Pad :

今回のレポートでベンチマーク情報を掲載していないのは
Antutu などのベンチマークアプリが起動しなかったためです。
3D 処理に関してのパフォーマンスは優れていません。

6月 20, 2016
09:33
#2 名無し :

いいな

6月 20, 2016
12:13
#3 匿名 :

やっすいなぁ。
キンドル買うよりもコスパ高そう。

6月 20, 2016
15:21
#4 匿名 :

ちょうどインテルプロセッサ搭載端末のセール中でさらに安くなってますね!

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