Fujitsu sold its mobile business to investment fund
富士通、携帯電話事業を行う子会社「富士通コネクテッドテクノロジーズ」と「ジャパン・イーエム・ソリューションズ」を、国内投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループに売却することを発表。2018年3月末をめどに株式を譲渡。今後も独立企業として製品を提供へ。
■ 譲渡の背景と目的
富士通は2016年2月に携帯端末事業を行う100%子会社として富士通コネクテッドテクノロジーズ (FCNT) を分社化し、経営責任を明確にし、経営判断の迅速化と徹底した効率化を追求する体制を構築。5G、IoT 時代に向けた次世代端末の開発や新たなサービスビジネスへの展開を加速させるため、FCNT の株式をポラリスへ譲渡し、FCNT の独立性を一層高めるという経営判断を行ったとしています。これに伴い、FCNT が有する通信キャリアとの長年の信頼関係、シニア向け端末で培ってきたブランド力および幅広い技術力(無線、生体認証、セキュリティなどの基盤技術や省電力、熱制御技術など)を最大限に活用した事業展開が可能。
■ 今後も「アローズ」や「らくらく」シリーズを提供
富士通はジャパン・イーエム・ソリューションズ (JEMS) を新たに設立し、富士通周辺機 (FPE) の携帯端末事業を JEMS へ承継します。また、シニア向け SNS 「らくらくコミュニティ」を FCNT へ承継します。その上で、富士通は FCNT および JEMS の株式を株式譲受会社に譲渡し、新体制となった FCNT および JEMS の株式をそれぞれ30%、19%ずつ保有します。FCNT は新体制への移行後も引き続き、通信キャリア向けのらくらくブランドやアローズ (arrows) ブランドおよび自社ブランドの商品を提供。
■ 補足
富士通コネクテッドテクノロジーズとジャパン・イーエム・ソリューションズは今後も自社ブランドにて arrows ブランドのスマートフォンやらくらくシリーズを開発製造します。富士通は売却後も3割から2割程度の株式を保有。今回の事業売却により携帯電話事業会社がより独立性をもったものとして事業を拡大するとしています。
携帯端末事業の再編に関する株式譲渡契約の締結について – 富士通
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2018/01/31.html
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