Google MVNO service on Sprint and T-Mobile ?

グーグル、ソフトバンクの子会社となった米国通信キャリア Sprint や、T-Mobile の回線（インフラ）を借りて通信事業を行う「仮想移動体通信事業者」 MVNO 事業に参入するとの報道。グーグルが直接通信プランなどを販売する可能性。

■ MVNO とは？
MVNO とは Mobile Virtual Network Operator の略名で、通信事業者の回線（インフラ）を借りて、通信事業を行う、「仮想移動体通信事業者」を指します。日本国内では現在、NTTドコモの回線を利用している日本通信や、インターネットイニシアティブ (IIJ) 等が有名です。

2015年2月に The Information が報じた情報で、グーグルは米国にてソフトバンクの子会社となった Sprint や、大手通信会社 T-Mobile のモバイルネットワークを利用した「仮想移動体通信事業者」 MVNO 事業を開始するとしています。

計画を知っている3人から得た情報としており、グーグルでは端末の販売と同時に、ユーザーに対し直接通信プランを提供する計画を進めているとしています。

このプロジェクトには、コードネーム「Nova」という名が付けられており、グーグル幹部である Nick Fox 氏が主導になって計画をすすめているとの事。早ければ2015年内にサービスが開始される可能性があるようです。

グーグルによる MVNO 事業参入が事実だとすると、今後 Google Play ストアなどで販売するスマートフォンやタブレットに合わせて、通信プランも選べるようになるかもしれません。ユーザーにとっては利便性が向上するとともに、価格競争がおきればより安価な通信が可能に。

■ 追加情報 2015年3月3日
グーグル上級副社長 Sundar Pichai (サンダー・ピチャイ) 氏は、2015年3月2日にスペイン・バルセロナにて開催された世界モバイル見本市 MWC 2015 の基調講演にて、噂されていた MVNO 事業への参入を認めました。どのキャリア回線を利用するかなど具体的な情報は出されませんでしたが、数ヶ月以内に独自のモバイル通信サービスを開始するとしています。

■ 追加情報 2015年4月23日
グーグル、同社初となる独自モバイル通信サービス「Project Fi」発表。米国通信キャリア Sprint と T-Mobile、米国内100万ヶ所以上の Wi-Fi スポットを利用した通信サービスです。ユーザーは回線を切替えることなくシームレスにそれらの通信を利用できるようになります。月額30ドル（約3,600円）から利用可能。（詳細）

Google Unveils U.S. Wireless Service Plan – Bloomberg YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=S7QOaOCH6ig

Google’s Next Telecom Move – The Information
https://www.theinformation.com/