Wacom Capital and Business Alliance with Samsung
日本ペンタブレットメーカー、ワコムは韓国サムスンとの資本・業務提携を2013年1月30日に発表。ワコムの電子ペン技術は、サムスンスマートフォンやタブレットに使用されており提携により製品供給の強化や戦略的パートナーとして協力していくとしています。
■ 資本業務提携の概要
ワコムの各種タブレット製品は、北米・南米・欧州・アジア・中東・アフリカを始めとして60 ヶ国で販売されるなど世界中で多くのユーザに広く利用されており、日本国内におけるペンタブレット市場シェアは、92.3%(期間:平成24 年1月1日~12 月31 日 株式会社BCN 調べ)となっています。
同社は従来からのペンタブレット、液晶タブレットの自社ブランドによる各種製品だけでなく、近年はマルチタッチやワコム独自技術を用いた電子ペンをノートブックPC、タブレット端末、電子書籍、スマートフォン等の幅広いプラットフォームに供給し、この分野での成長を計画しています。
そのような中、スマートフォンやタブレット端末といった各種端末の供給メーカーとの関係を緊密にして、タイムリーに製品を市場に投入することがより重要性を増しています。特にスマートフォン向けの電子ペンの供給においては、北米・欧州、・日本・中国・インド等の世界99 ヶ国において発売されている Samsung Electronics 社のスマートフォン(Galaxy Note)にもワコムの電子ペンが搭載されるなど、Samsung Electronics 社グループとの取引が、近年増加。引き続きスマートフォン及びタブレット端末を通じて、ワコムの電子ペンユーザの拡大が期待されます。
このような事業環境を踏まえ、ワコムは、新商品の製品化に要する時間を短縮し、急速に発展する市場機会を捉えることを目的として、製品の戦略や計画に関する協力の強化、業務プロセスの改善などを通じて、Samsung Electronics 社と、スマートフォン及びタブレット端末分野においてより広い範囲での戦略的なパートナーとして提携することにつき合意に至り、Samsung Electronics 社及び Samsung Asia 社と、平成25 年1月30 日付けで資本業務提携契約(以下「本契約」という。)を締結。
この提携により、ワコムは、自社の電子ペンの技術・製品を Samsung Electronics 社のスマートフォン及びタブレット端末製品に提供することを通じて、現在ワコムが製品を提供できていない国々や地域、また顧客層にも電子ペンの技術を供給でき、自社ブランド製品の市場拡大を促進することなどが、今後とも継続的に見込めることとなります。
また、Samsung Electronics 社にとっても、ワコムの電子ペンの技術・製品を、安定的にタイムリーに供給を受けられることで、一層のグローバルな競争力の強化につながります。今般、このような事業での協力関係をより円滑に推進すべく、三社の合意の下、一定の資本関係を構築することとし、Samsung Electronics 社グループの中で、アジア地域の販売と投資を統括する法人であり、Samsung Electronics 社の100%子会社であるSamsung Asia 社を処分予定先として選定したとの事。
■ 業務提携の内容
スマートフォン及びタブレット端末分野における「新商品の製品化に要する時間の短縮」「製品の戦略や計画に関する協力の強化」「製品開発・生産供給体制の強化」「業務プロセスの改善」等、広い範囲での戦略的パートナーとして提携。
■ 資本提携の内容
第三者割当による自己株式の処分により、Samsung Asia 社にワコムの普通株式20,996株(本自己株式処分後の所有議決権割合5.00%、発行済株式総数に対する割合4.97%)を割当て。
なるべくしてなったという提携ですね。ワコムはサムスンへ電子ペンを提供することで大幅に業績を伸ばしています。電子ペン (S-Pen) が搭載される Android 端末「Galaxy Note (ギャラクシーノート)」シリーズの人気も素晴らしく、今後もワコムの電子ペン技術が世界中に広がっていくと思われます。
Samsung Electronics との資本業務提携に関するお知らせ – Wacom
http://wacom.jp/data/ir_news/20130130120520.pdf
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