KDDI、パナソニックと共同で Android 4.0 搭載「Smart TV Box」開発、スマートテレビサービス開始予定（情報更新）

KDDI Smart TV Box by Panasonic

KDDI はパナソニックと共同で開発した Android 搭載のセットトップボックス (STB) 「Smart TV Box」を投入予定。テレビに接続することで、インターネットや映画、その他スマートフォンと同様に Android アプリをテレビで利用することが可能となる。

■ スペック

上記は製品版に近い最新の実機画像、下記は2012年5月15日に公開されたコンセプト段階の製品画像。

KDDI はパナソニックと共同でテレビに接続して利用する Android 端末、セットトップボックス (Set Top Box) を開発し、2012年秋に発売するとしています。これは、2012年5月15日に KDDI が夏モデル発表の際に一緒に公開された「Smart TV Box」です。尚、正式サービス開始前に8月より一部の地域でトライアルサービスが開始されます。

主な機能としてテレビに接続するだけで、地上デジタル放送、BS/CS （ケーブルテレビ会社のインフラを利用）を視聴できる他、インターネットや KDDI が Android スマートフォンやタブレット向けに提供しているサービス「au スマートパス」「ビデオパス」「うたパス」等がテレビで利用可能となります。

また、無線 LAN ルーターとしての機能も搭載し、別の部屋にあるスマートフォンやタブレットでテレビや動画の鑑賞が可能となります。その他、スマートフォンやタブレットをテレビのリモコンにできるアプリを利用することが可能。

通信キャリアがスマートテレビ (STB) 事業に参入するのは初としており、子会社のジャパンケーブルネットを通して2012年秋にサービスを開始するとしています。また KDDI が出資するジュピターテレコムも参加するとの見通し。3年後に100万世帯以上の利用者を目標としています。

米国では既にソニー等の大手メーカーが独自製品を投入し Google TV としてサービスをおこなっております。韓国サムスンはテレビそのものをスマート化させて Google TV ではないスマートテレビサービスを展開しています。

日経新聞の報道では通信会社のスマートテレビ参入は初となっていますが、実はNTT西日本が Adnroid 2.3 搭載のセットトップボックス「光BOX+ （ひかりボックス）」を2012年3月に発売しています。価格9,240円（税込、工事費別）です。

セットトップボックス (STB：Set Top Box) は、ケーブルテレビ放送や衛星放送、地上波テレビ放送、IP放送などの放送信号を受信して、一般のテレビで視聴可能な信号に変換する装置。ブラウン管テレビではテレビの上に置いていたことからこの名がある。現在では Android OS 等を搭載したテレビに接続する外部装置の総称としても使われる。

■ 追加情報 2012年7月18日
KDDI より正式に「Smart TV Box」の詳細情報が公開。2012年7月18日より開催される「ケーブルコンベンション2012」に「Smart TV Box」を出展すると発表。

■ Smart TV Box 概要
「Smart TV Box」は、パナソニックからの全面的な協力のもと、開発・製造を行っています。一般社団法人日本ケーブルラボとの連携により、同ラボ技術仕様に準拠し、世界初となる Android 4.0 を搭載したケーブルテレビ用のセットトップボックスです。これまでのセットトップボックスの機能である地デジ、BS、ケーブルテレビ放送受信に加え、Wi-Fi のアクセスポイントも搭載します。

これにより、ご自宅のテレビやタブレット端末、スマートフォンなどの Wi-Fi 搭載機器で、YouTube やニコニコ動画など多彩なコンテンツもお楽しみいただけます。また、使いやすさにこだわったユーザーインターフェースを搭載し、番組検索やインターネット検索も快適な操作性でご利用いただけます。