Texas Instruments OMAP 5 (Dual-core Cortex A15)
米プロセッサメーカー Texas Instruments (TI) 社はスマートフォンやタブレット向けに導入される新型SoC(プラットフォーム)「OMAP5」発表。デュアルコアプロセッサを搭載しながらもクアッドコアを上回る性能をアピール、スペイン・バルセロナで開催されるモバイル展示会 MWC2012 にて公開予定。
「SoC = System On a Chip」、コンピュータの主要機能を搭載したチップセットの総称。マイクロプロセッサ(CPU)、ビデオチップ(GPU)などの機能が1チップに集積されたものです。Google Pad のスペック表ではまとめてCPUという扱いで記載している場合があります。
TI OMAP5432 SoC
TI OMAP5シリーズはデュアルコアプロセッサ ARM Cortex A15 MPを搭載。クロック周波数は最大2GHzで、ビデオチップ(GPU)は POWER VR SGX544-MPx を搭載。2011年主流だった ARM Cortex A9 MPCoreを採用するOMAP 4シリーズと比較した場合3倍の処理性能、5倍の3Dグラフィック性能、60%消費電力を削減するとしています。
さらに、TI は2012年の上位モバイル端末の主流となりそうな NVIDIA 社製 SoC Tegra3 クアッドコアプロセッサ (ARM Cortex-A9) 1.3GHz との作動比較動画を公開しており、TI OMAP5 が NVIDIA Tegra 3 を圧倒的に凌駕する性能を披露しています。
Android 端末上で、HTML5 構成、MP3、ビデオファイルのダウンロードを含めたサイトを複数読み込む比較で TI OMAP5 が95秒で完了、NVIDIA Tegra 3 が201秒で完了と106秒もの差がつきました。
とんでもないパフォーマンスですね…どのような端末が TI OMAP5 を搭載してくるのか楽しみになってきました。 TI はスペイン・バルセロナで開催さる世界モバイル展示会 MWC2012 にて詳細を発表するとしています。
OMAP Mobile Processors : OMAP 5 Platform – Texas Instruments
http://www.ti.com/
TI shows off its dual-core Cortex A15-based OMAP 5 – phoneArena.com
http://www.phonearena.com/news/
名前 (Name) が空欄だと「匿名」になり、コメント反映に時間がかかります。名前を入れると投稿後もコメントの編集や削除が可能です。Email は入力しても表示されません。コメントは1度の投稿で【300文字】までとなります。