Omdia: Global Smartphone Shipments 3Q26

Omdia 2026年第3四半期 世界スマートフォン出荷台数
画像:gpad.tv

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調査会社の Omdia は10月29日、2026年第3四半期(7〜9月)の世界スマートフォン出荷台数が前年同期比 20% 減の 2億5,470万台だったと発表した。第3四半期の出荷台数としては2013年以来の低い水準で、端末価格の上昇が新興国を中心に需要を押し下げたほか、年末商戦を前にした流通在庫の積み増しにも慎重な姿勢が広がったという。メーカー別ではサムスンが首位を維持したものの、Android メーカー各社は軒並み2桁の減少となった。

■ ポイント

  • 世界出荷台数: 2億5,470万台(前年同期比 20% 減)
  • 1位 サムスン: 5,780万台(5% 減)。Galaxy A シリーズが競合の供給制約と値上げの中で健闘し、8月に発売した Galaxy Z8 シリーズが下取り・アップグレード施策とあわせてプレミアム帯を下支え
  • 2位 Apple: 5,650万台(横ばい)。中国と北米の堅調な需要が新興国の弱さを相殺
  • 3位 Xiaomi: 3,070万台(29% 減)。中国で 20% 減、インドで 28% 減
  • 4位 OPPO(realme、OnePlus を含む): 2,340万台(39% 減)
  • 5位 vivo: 1,930万台(33% 減)
  • 地域別: アフリカが 39% 減と最も落ち込み、中華圏を除くアジア太平洋、中東、中南米も 20% 超の減少。北米はプレミアム比率の高さと通信事業者の分割払い・下取りプログラムに支えられ比較的堅調
  • 見通し: 2026年通年は 12% 減、2027年も減少が続くがペースは鈍化

Omdia は減少の背景として、メモリをはじめとする部材コストの上昇を挙げている。各メーカーは収益性を守るために RAM やストレージの構成を見直し、SKU(モデル数)を減らし、コスト上昇分を選択的に吸収しながら、より価格帯の高い製品に注力しているという。Xiaomi については Redmi A7 Pro や Redmi 17 が出荷を支えたものの、値上げの影響が価格に敏感な新興国で大きく出たと分析している。OPPO と vivo も主要市場で値上げを続けており、販売チャネルの在庫計画が難しくなっているとした。

2026年の年末商戦については、さらなる値上げと値引き余地の乏しさが需要の重しになると予測。通信事業者や大型小売店は高い端末価格や運転資金の負担に対応しやすい一方で、独立系の小売店は在庫回転の鈍化と利幅の縮小で撤退が加速する可能性があると指摘している。2027年も HBM などメモリ供給の制約でコストは高止まりし、メーカーはソフトウェアやサービス、販売後の収益源の開拓に動くと見込む。

■ 所感

20% 減という数字は単なる買い替えサイクルの長期化では説明がつかない大きさで、メモリ価格の高騰が端末価格に転嫁され、新興国の需要を直撃している構図がはっきり見える。日本市場でも今年は中位モデルの値上げや RAM 容量の据え置きが目立っており、この傾向は年末商戦でも続きそうだ。メーカーがフラッグシップ重視に舵を切る中で、安価な Android 端末の選択肢が細っていくのかどうかは、来年にかけて注視したいポイントになる。

■ ソース

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