GPad Report “Oukitel K6000 Pro”
中国深センメーカー Oukitel、大容量 6000mAh バッテリーに指紋センサーやオクタコアプロセッサを搭載した5.5インチスマートフォン「K6000 Pro」製品レポート。長時間駆動で「ポケモン GO」にも最適。価格150ドル(約16,000円)程度で購入可能。
■ “Oukitel K6000 Pro” レポート目次
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※ SIM スロット片方は microSD カードと共用です。
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※ 背面フィルム付いたままの状態です。(剥がせます。)
SIM スロットは microSIM が2枚装着可能なデュアル SIM 製品です。開封時には本体背面に説明のフィルムが貼ってあります。SIM スロットの片方(SIM 2 側)は microSD カードと共用となります。microSD カードは 32GB 容量のものまで認識可能です。
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化粧箱、microUSB (Type-B)、OTG 対応 microUSB 変換ケーブル (Full-USB Type-A へ変換)、電源アダプター(Type-C, 中国向け)、ディスプレイ保護フィルム、本体保護カバー(ケース)、SIM ピン、シリコンクロス、説明書
付属の保護ケース(カバー)はスマートフォン本体に装着した状態で梱包されています。上記写真はカバーのみの写真です。クリア(透明)なソフトビニール製のケースです。プラスチックのように固くなく、柔らかい質感となっています。
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日本国内で販売されている SIM ロックフリースマートフォンは、予め MVNO (仮想移動体通信事業者) などのネットに繋げれるように APN (Access Point Name) が登録されています。そのため、MVNO が提供する SIM カードに対応した APN を選択するだけでデータ通信ができますが、海外から輸入した端末には APN が登録されていないため、手動での設定が必要です。
SIM カードを挿入した状態で、「設定 (Setting)」 > 「もっと見る (More)」 > 「モバイルネットワーク (Cellular netoworks)」 > 「アクセスポイント名 (Access Point Names)」 から APN の追加や設定ができます。
APN アドレスや追加方法は各 MVNO (通信会社など) のサポートにて詳細が紹介されています。設定例として IIJmio の APN は「APN の設定情報」から確認できます。
※ APN 設定で失敗しやすい事
APN の登録時によくミスするのが、「認証タイプ」の選択肢忘れです。また、APN の登録は必要事項を入力しただけでは有効になりません。入力が完了したら必ず、画面右上にある点が縦に3つ並んだボタンをタップし、「保存 (Save)」をしましょう。保存をすると初めて APN リストに追加されます。
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ご注意として、海外端末では APN を設定しただけではデータ(パケット)通信ができない場合が多いです。それは、通知メニューや設定メニューにある「データ接続」を ON にしていないのが原因です。英語では「Data connection」と表記されている場合があります。
通知メニューを開くと海外端末、特に中国系メーカーには「データ接続 (Data connection)」の項目があります。これが有効 (ON) になっていないとデータ(パケット)通信ができません。
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「Oukitel K6000 Pro」には5.5インチ Full-HD の高解像度大画面を活かした独自機能「フロートジェスチャー (Float gesture)」機能を備えます。円形のボタン「ポッチ」が表示されており、それをタップすることで扇状にメニューが展開されます。
「フロートジェスチャー (Float gesture)」のは長押し(タップ)することで配置を移動できます。タップすると「ロックスクリーン (Lock Screen)」「ゲームモード(Game Mode)」「リードモード (Read Mode)」「フロートミュージック (Float Music)」「クリーンタスク (Clean Task)」「フロートビデオ (Float Video)」「ジェスチャーレコグナイズ (Gesture Recoginze)」の項目が表示、扇状のメニューはスワイプで回転することもできます。
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ベンチーマークは AnTuTu Benchmark v6.1.4 にて行いました。スコアは「36178」と高い数値を記録しています。同じスコア帯のスマートフォンだと「Xperia Z2」や「Galaxy S5」などが有名です。
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「Oukitel K6000 Pro」を使用してみて、コストパフォーマンスが恐ろしいほど優れた製品だと思います。なぜこの価格でこのクオリティが提供できるかも謎です。MediaTek のオクタコアプロセッサや RAM 3GB ストレージ 32GB などはハイミッドレンジのスペックで、Android 6.0 OS を初期から搭載。一部特殊な UI や機能は搭載するものの、デフォルトの Android に近いユーザーインターフェースです。
中国メーカーらしい謎ブラウザーやアプリが一部搭載されていますが、わからないアプリはとりあえず削除可能。指紋センサーの反応は素晴らしく機敏です。指の登録も5本(パターン)までできます。
バッテリー容量が 6000mAh あるために本体がやや重いですが、その分駆動時間で不満をカバーします。大容量バッテリーを活かした OTG 電源出力にも対応。microUSB 端子から電力出力するための microUSB (Type-B) から Full-USB (Type-A) に変換するケーブル(アダプター)も標準で付属します。
6000mAh の大容量バッテリーを搭載することでメーカー説明だと通話46時間、音楽再生45時間、動画再生10時間、待機360時間が可能としています。動作環境により実際はこれよりも少ない時間になると思いますが脅威の駆動時間です。本体は MediaTek の急速充電技術 Pump express Flash に対応しているため、5V-2A 充電が可能。5分の充電で約2時間の通話ができる予定です。
Google Play に対応し、アプリの追加も容易です。言語も初期状態から日本語の選択が可能。Google 文字入力がプリインストールされているので、言語を日本語選択してしまえば、文字入力には困りません。
付属品として保護ケース(カバー)やディスプレイ(画面)保護フィルムなども付属しているのは好評でした。中国メーカー製品のため、付属している電源アダプターは日本では使用できない Type-C と呼ばれるものです。microUSB ケーブルが付属しているため USB で充電すれば問題ありませんが、ご注意ください。
メリットばかり話してしまいましたが、デメリットは技適を通過してないため、現状では訪日外国人向けの対応となります。その他、海外メーカーなので不具合があった場合のサポートが期待できない点です。機能としてはジャイロスコープ(ジャイロセンサー)が搭載していないくらいです。価格から見れば十分な端末といえます。流行のゲームアプリ「Pokémon GO (ポケモン ゴー)」にも対応。ジャイロスコープを搭載していないため AR モードは不可ですが、インストールとプレイは問題なくできます。(モンストもできました。)
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Q1. MicroUSB から給電/充電出来ますか?
A1. MicroUSB からの給電と充電は可能です。付属の OTG アダプターを経由すれば、マウスやキーボードなどは問題なく接続できました。「Oukitel K6000 Pro」からスマートフォンへの充電もできます。
Q2. MicroUSB ハブ差して複数のデバイス使えますか?
A2. 使用可能。(検証で使用した HUB はエレコム U2HS-MB01-4SBK)
Q3. ポケモンGO はできますか?
A3. プレイできます。Google Play ストアからのアプリのダウンロードとプレイが可能。但し、ジャイロスコープは搭載していないため AR モードは使えません。ノーマルモードでのみ可能です。
Q4. 付属の電源アダプターの種類は?
A4. タイプ C と呼ばれる中国で利用されるものが付属しています。日本国内では使用できません。充電する場合には付属の microUSB ケーブルを利用するか、国内で対応する電源アダプターを購入してください。
Q5. どこの SIM カードで利用できますか?
A5. NTTドコモのネットワークを利用する MVNO 系 SIM カードに対応します。SIM カードのサイズは microSIM です。ご注意として、これは動作や通信を保証するものではありません。個々の責任において購入は検討してください。
Q6. 技適は取得していますか?
A6. 技適は通過していません。そのため、訪日外国人向けの対応となります。詳しくは総務省の資料をご確認ください。
Q7. 実際の重量はいくつですか?
A7. AND 製の精密計量器 EK-2000i で測定したところ 213g でした。
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今回ご紹介したスマートフォン「Oukitel K6000 Pro」は GEARBEST さんよりご提供いただいたものです。GEARBEST は中国系ガジェット(スマートフォン、タブレット、電子機器、おもちゃ、アクセサリー等々)を扱う有名海外ショップです。GEARBEST さんの利用方法は「海外ガジェット通販ショップ GEARBEST の利用方法」で紹介していますので、購入をご検討中の方はそちらをご覧ください。製品は150ドル(約16,000円)程度で販売されています。
K6000 Pro – Oukitel
http://www.oukitel.com/products/k/k6000-pro-51.html
Oukitel K6000 Pro 4G – GEARBEST
http://www.gearbest.com/cell-phones/pp_349081.html
海外ガジェット通販ショップ GEARBEST の利用方法 – GPad
https://gpad.tv/topic/how-to-gearbest/
匿名 様
コメント有難うございます。
技適に関してですが通過していません。
訪日外国人向け SIM フリーの対応となります。
その点に関して幾つかご指摘があったため文章を訂正いたしました。
懐かしいの出てきたと思ったらProって名称でスペックアップしてたんですか。以前よりスペックだいぶ良くなってて値段据え置きなのは嬉しいですね。
中華製なので本当に重さは公称通りなのかとか実際に利用した場合どの程度もつのかについてレビューがあると嬉しいです。
匿名 様
高性能計量器 AND 製の EK-2000i で
正確な重量を計測したところ、驚きの 213g でした。
メーカー提示の重量値は正確だったようです。
ワイモバイルでデータ通信ができません。
APNの設定?
教えていただけませんか?
APN:plus.acs.jp
ユーザー名:ym
パスワード:ym
MCC:440
MNC:20
認証タイプ:CHAP
ですね。
上記は Android 端末の場合です。
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13:09
勿論技適は無いんですよね‥?