日立、スマートフォンのカメラで指静脈認証を実現する技術を開発

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Hitachi Smartphone Camera Finger vein authentication

日立製作所、スマートフォンに標準搭載されているカメラを利用して高精度な指静脈認証を実現する技術を開発。本人認証手段として、生体認証の一つである指静脈認証の利用を可能に。スマートフォン単体でのより安全かつ高精度な本人認証を実現。

日立製作所、スマートフォンに標準搭載されているカメラを利用して高精度な指静脈認証を実現する技術を開発。本技術は、スマートフォンでのオンラインショッピングなどの際の本人認証手段として、生体認証の一つである指静脈認証の利用を可能にします。これにより、パスワード漏洩やなりすましによる不正利用を防ぎ、スマートフォンでのより安全かつ高精度な本人認証を実現します。

指静脈認証では、生体の特徴を示すパターンが体内にあり、指紋、顔、声紋など他の生体認証方式と比べて偽造やなりすましが困難であるため、安全に認証することができるという特長があります。しかし、肉眼では見えにくい指静脈パターンを読み取るため、これまで、赤外線を用いた専用センサーが必要でした。今回日立が開発した技術は、専用センサーを用いることなく、スマートフォンに標準搭載されたカメラで高精度に指静脈認証を実現するものです。

具体的には、スマートフォンのカメラで撮影した複数の指のカラー画像から各指を検出し、静脈パターンを安定的に抽出するとともに、複数の指の静脈パターンを組み合わせることで認証精度を高めます。これにより、偽造やなりすましが困難な指静脈による生体認証がスマートフォンで利用できるようになります。開発した技術の特長は以下の通りです。

■ 撮影画像から指の静脈パターンを安定的に抽出する画像処理技術
赤外線を用いた専用センサーではなく、スマートフォンに標準搭載されたカメラで認証するため、撮影した指の色情報を活用し、指の静脈に特有な色合いの部分を強調することで静脈パターンを抽出する画像処理技術を開発。これにより、変化しやすい皮膚表面のしわの情報と区別することができ、安定的に指静脈パターンを抽出することが可能に。

■ 複数の指の静脈パターンを用いた認証の高精度化技術
指をカメラにかざすときに生じる指の姿勢のずれを正確に補正するため、指の色や形の実例画像を学習させることで、画像に映り込む背景に左右されずに指領域だけを抽出し、指の位置や向きを検出して各指の傾きや大きさを補正する技術を開発。これにより指のかざし方の自由度が高まります。また、複数の指の静脈パターンを認証に用いることで、本人であることを正しく判定する確率を高め、認証の高精度化を実現。

スマートフォンのカメラで指静脈認証を実現する技術を開発 – 日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/10/1024.html




Posted by GPad   @   2016年10月24日 月曜日 1 comments
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1 Comments

Comments
10月 24, 2016
15:19
#1 匿名 :

指紋認証とちがって端末に触れずに認証できるのはいいね。
目の虹彩認証だと顔に向けるのが抵抗あるので
カメラで脈認証は利用価値が高そう。

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